抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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LTE-Advancedにおけるヘテロジーニアスネットワークでは,マクロセルのほかに周波数利用効率の向上を目的として,ピコセルやフェムトセルがマクロセル内でオーバレイされる。しかしながら,こういった同一周波数を用いるセルがマクロセル内に存在すると,セル間干渉が問題となる。マクロセル,ピコセル,フェムトセルでは,アンテナの設置形態(屋外/屋内における置局,アンテナ高など)が異なるため,アンテナの設置環境に応じた干渉量評価が必要となる。この評価のために,WINNERIIやITU-R P.1238-6などの伝搬モデルが提案されているが,例えば,WINNERIIモデルでは,マクロ-フェムトセル間の屋外伝搬特性が見通し外の場合は厳密に評価できない場合がある。そこで,本論文では,ヘテロジーニアスネットワークで想定されるセルサイズが300m以内における屋外-屋外間,屋外-屋内間,屋内-屋内間の電界強度測定を実施する。得られた測定結果より,伝搬損,屋内侵入損/屋内区間における伝搬損,短区間中央値の標準偏差について,WINNERII(屋外,屋外-屋内)/ITU-R P.1238-6(屋内)モデルとの比較を行い,WINNERII/ITU-R P.1238-6モデルと測定結果を用いて,干渉量評価に関するケーススタディを行う。マクロ-フェムトセル間における干渉量として,Signal to Interference plus Noise power Ratio(SINR)特性を評価する。従来モデルに実験で得られた結果を組み合わせることで,従来モデルで厳密にカバーできない範囲である,フェムト-マクロセル間の屋外見通し外伝搬特性及び屋内侵入伝搬損を評価できるとともに,これらのパラメータがSINR特性に与える影響が大きいことを明らかにする。(著者抄録)