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J-GLOBAL ID:201202257116934335   整理番号:12A0620752

テーナイト/カマサイト界面におけるCo/Ni比及び鉄隕石における相対冷却速度

Co/Ni ratios at taenite/kamacite interfaces and relative cooling rates in iron meteorites
著者 (3件):
資料名:
巻: 84  ページ: 508-524  発行年: 2012年05月01日 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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本論文は,カマサイトとテーナイトとの間のCoの分配を用いて鉄隕石の相対冷却速度を推定する新たな手法のパイロット研究を報告する。この分配が温度に依存することはWidgeとGoldstein(1977)により示された。温度の逆数に対する二重比[(Co/Ni)kamacite/(Co/Ni)taenite](Rαγと略記)の対数プロットは,この比が1080Kでの約2.5から710Kでの約30までの範囲で直線的相関を示す。したがって,界面付近でのカマサイトとテーナイトのRαγの測定により相対冷却速度に関する情報が得られる。この手法の主な利点は,主に閉鎖温度に達する直前の最終的な(低温での)冷却速度に影響されることである。この手法を検証するために,ナノSIMSイオンプローブを用いて2個のIVA及び2個のIIIAB鉄隕石のRαγを測定した。それぞれは元素組成及び報告されている金属組織学的冷却速度が大きく異なっている(YangとGoldstein,2006;Yang他,2008)。2個のIVA鉄隕石は,報告されている25倍の冷却速度の違いに関わらず,Rαγ値は約22の似た値を示す。実験の不確かさを考慮すると,これは低温では冷却速度の違いが5倍以内であることを意味する。対照的に,IIIAB鉄隕石のRαγ値は29と22と異なっており,また報告されている冷却速度から予想される傾向と逆である。Yang-GoldsteinのIIIABデータの再評価から,Rαγ値が29の鉄隕石の異常な金属組織の特徴が示される。この鉄隕石の高いRαγ値と系統的に低いテーナイト中央部のNi含有量とは,衝突により生じたテーナイト中の亀裂のためにテーナイトのラメラ内部でNiの輸送が途切れたためと提唱する。本研究でIVAで観察したRαγの似た値は,IVA鉄隕石の低温での冷却速度の差が比較的小さいことを意味するが,2個のIVAしか対象としていないため更なる研究が必要である。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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流星,すい星,いん石  ,  岩石圏の地球化学一般 

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