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J-GLOBAL ID：201202257129984021   整理番号：12A1510331

pHと自然電位測定による還元環境調査手法の検討

Reducing Condition Surveys around the Underground Cavern by Measurements of pH and Self-potential

著者 (3件)： 猪原芳樹 (電力中研) ,  大山隆弘 (電力中研) ,  窪田健二 (電力中研)
資料名： 応用地質  (Engineering Geology)
巻： 53  号： 4  ページ： 183-190  発行年： 2012年10月10日 
JST資料番号： G0269B  ISSN： 0286-7737  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地下の酸化還元環境については,一般的には地下水の酸化還元電位の測定や岩石の化学分析などから評価される。低レベル放射性廃棄物の余裕深度処分技術の開発を検討している青森県六ケ所村の日本原燃(株)の試験空洞周辺に分布する新第三系堆積岩類の酸化還元環境について,ドリル削孔式水質調査法による地下水水質測定や自然電位測定を実施した。pHと自然電位は他の測定項目と比べて繰り返し測定でもばらつかず安定した値を示すことや,酸化領域と還元領域で異なる値を示すとともに,還元領域では測定深度の低下に伴って値が高くなる特徴的な測定値分布を示すことなどが明らかとなった。pHと自然電位を用いた調査手法は,原位置での酸化還元環境の評価に有効なものになると考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *浅地層処分 ,  *低レベル廃棄物 ,  還元環境 ,  pH【水素イオン指数】 ,  *自然電位法探査 ,  *青森県 ,  地下水 ,  新第三紀 ,  水質
準シソーラス用語： 六カ所村

分類 (3件)： 土木地質学・水文地質学一般  (DE09080K) ,  その他の探査  (DE10080E) ,  放射性廃棄物  (MB05000Y)

引用文献 (20件)：

• 原子力委員会. 現行の政令濃度上限値を超える低レベル放射性廃棄物処分の基本的考え方について. 1998
• (社) 土木学会低レベル放射性廃棄物の余裕深度処分に関する研究小委員会. 余裕深度処分の安全評価における地下水シナリオに用いる核種移行評価パラメータ設定の考え方. 2008
• 総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会廃棄物安全小委員会. 低レベル放射性廃棄物の余裕深度処分に関わる安全規制について. 2008
• 井岡聖一郎. 深層地下水の酸化還元状態-現状と今度の課題-. 日本水文科学会誌. 2007, 37, 4, 287-293
• 井岡聖一郎. 深層ボーリング孔を用いた岩盤中の地下水の採水方法-地下水の酸化還元状態の把握のために-. 日本水文科学会誌. 2006, 36, 4, 181-190

タイトルに関連する用語 (5件)： pH ,  電位測定 ,  還元環境 ,  調査 ,  手法