抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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BaO
2塩中におけるSS400鋼およびSUS304鋼の高温腐食挙動が質量減量の測定および腐食形態の観察,腐食生成物の分析により調べられた。固体BaO
2は723Kで溶融し,1073K以上の高温域で酸素ガスと固相のBaOに解離することから,このような環境変化に伴う腐食挙動の変化がとくに注目された。973K以下の溶融BaO
2中おいて,SS400鋼は内層スケールとしてFeOおよびFe
3O
4から成る酸化物スケールを生成した。一方,同じ環境でSUS304鋼は主にBaFe
2O
44から成る厚いスケールを生成した。溶融BaO
2中では,SUS304鋼は773Kで腐食減量の極大値を示した。この温度でのSUS304鋼の腐食減量はSS400鋼よりも約9倍大きかった。1073K以上の固相BaO中では,SS400鋼の腐食速度は温度の上昇と共に著しく増加した。この場合,この鋼はFeOおよびFe
3O
4から成る内層スケールとBaOとBaFe
2O
4から成る外層スケールを生成した。一方,この環境でのSUS304鋼の腐食速度はSS400鋼に比べ大きく低下した。このときこの鋼は,内層スケールとしてCr
2O
3・FeOから成るスケールを含む,薄いスケールを生成した。(著者抄録)