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J-GLOBAL ID：201202257233258561   整理番号：12A0869004

酸性条件でのUV照射の不在下でTiO₂ナノ粒子は大腸菌細胞分裂を抑制する

TiO₂ nanoparticles suppress Escherichia coli cell division in the absence of UV irradiation in acidic conditions

著者 (3件)： ZHUKOVA Lyudmila V. (A.N. Bach Inst. of Biochemistry Russian Acad. of Sciences Leninskii prospekt, 33, 2, Moscow 119071, RUS) ,  KIWI John (Ecole Polytechnique Federale de Lausanne EPFL-SB-ISIC-LPI CH B2 424, Bat. 6 Lausanne, CHE) ,  NIKANDROV Vitaly V. (A.N. Bach Inst. of Biochemistry Russian Acad. of Sciences Leninskii prospekt, 33, 2, Moscow 119071, RUS)
資料名： Colloids and Surfaces. B. Biointerfaces  (Colloids and Surfaces. B. Biointerfaces)
巻： 97  ページ： 240-247  発行年： 2012年09月01日 
JST資料番号： W0541A  ISSN： 0927-7765  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： UV照射によって活性化されたTiO₂ナノ粒子(NPs)は,殺菌効果をもつことが知られている。この研究では,pH4.0-4.5での暗闇中での大腸菌(E.coli)のコロニー-形成能力へのTiO₂NPs影響の詳細を報告した。このpHでは,細菌細胞は負に帯電し,TiO₂NPsは正電荷を示した。大腸菌の0.02-0.2mg/mLの濃度でのTiO₂との60分接触が,10⁸から10⁴CFU/mLへの大腸菌細胞数の減少を生じた。低減後は,その後の培養中において系は変わらず残った。観測された低減は,初期大腸菌濃度の関数であった。0.04mg/mL TiO₂の存在下で,60分後のコロニー-形成ユニット(CFU)低減は,初期濃度が10⁸細胞/mLの場合に4-5オーダーの大きさであった。しかし,10⁷細胞/mLの大腸菌濃度で開始した場合には,細胞数低減は1オーダーの大きさ未満であった。大腸菌10⁸細胞/mLおよび0.002mg/mLのTiO₂の懸濁液に対しても,1オーダー未満の大きさの細胞数低減が観測された。細菌数低減は,細胞凝集体の形成を常に伴った。TiO₂を用いた細胞培養中において,懸濁液のpHは増大したが,しかしTiO₂等電点(IEP)には達しなかった。蛍光染料アクリジンオレンジ(AO)で色付けされた大腸菌細胞は,単一細胞の蛍光がTiO₂の存在下での培養後に変化せず残っていることを示した。蛍光の色変化は,凝集した細胞中でのみ示された。これは,凝集体中へ組み込まれた大腸菌の生理学的状態の変化を示した。大腸菌の凝集体は,TiO₂NPsと細菌細胞表面との間の静電相互作用によって発生した。この研究では,暗闇中でTiO₂の存在下で懸濁液中でのさらなる分裂ができる細胞のある削減できない数のCFU低減および維持を説明付けるための仮説を示した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *大腸菌 ,  *細胞分裂 ,  *殺菌作用 ,  *酸化チタン ,  *ナノ粒子 ,  凝集体 ,  静電相互作用 ,  細胞増殖 ,  細胞計数 ,  懸濁液 ,  芳香族アミン ,  ピリジニウム ,  芳香族縮合化合物 ,  ジアミン ,  第三アミン
準シソーラス用語： コロニー形成

分類 (2件)： 細胞・組織培養法  (EA03040R) ,  医用素材  (GA05040H)

物質索引 (1件)： アクリジンオレンジ

タイトルに関連する用語 (5件)： 酸性条件 ,  UV照射 ,  TiO2ナノ粒子 ,  大腸菌 ,  細胞分裂