文献

J-GLOBAL ID：201202257268304930   整理番号：12A0423848

熱ショック蛋白質90の機械化学サイクルでは熱ゆらぎが優勢である

Heat shock protein 90’s mechanochemical cycle is dominated by thermal fluctuations

著者 (3件)： RATZKE Christoph (Technische Univ. Muenchen, Garching, DEU) ,  BERKEMEIER Felix (Technische Univ. Muenchen, Garching, DEU) ,  HUGEL Thorsten (Technische Univ. Muenchen, Garching, DEU)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 109  号： 1  ページ： 161-166  発行年： 2012年01月03日 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： Hsp90のヌクレオチド結合と配座転移を同時に観察し,ヌクレオチドがアミノ末端開放状態及び閉鎖状態に結合する際に蛋白質の特異立体配座は誘導されないことを見出した。立体配座状態とヌクレオチド結合/解離間の遷移は共に熱により駆動され,2つのATP結合部位は負の協同性を示した。Hsp90は多様な立体配座状態で存在し,この立体配座は熱ゆらぎの影響を受け,コシャペロンや基質蛋白質による制御を受けることを示唆した。熱駆動配座転移によりHsp90二量体はエネルギー消費を伴わずに異なる機能状態に切換可能で,異なる基質要求性に適応することを指摘した。

シソーラス用語： *シャペロンタンパク質 ,  *熱ショックタンパク質 ,  配座転移 ,  ゆらぎ ,  分子動力学 ,  結合部位 ,  二量体 ,  ATPアーゼ ,  蛍光共鳴エネルギー移動 ,  タンパク質合成 ,  分子遺伝現象
準シソーラス用語： *HSP90 ,  熱ゆらぎ ,  蛋白質発現

分類 (1件)： 生物学的機能  (EB03040U)

タイトルに関連する用語 (4件)： 熱ショック蛋白質90 ,  機械化学 ,  サイクル ,  熱ゆらぎ