抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日野宿があった町の日野市立日野図書館は,日野市立図書館の分館の一つで,蔵書数4万7千冊の図書館である。日野図書館における住民とともに活動する日野宿発見隊の活動を紹介し,その意義について述べた。2005年夏の日野市の第三次行財政改革案にあった日野市立図書館の分館・窓口委託は,図書館のあり方を見つめ直すきっかけとなった。住民のための図書館であるために,まずは住民のことを知ろうと地域住民を一軒一軒訪ね歩いた。そこから「町歩き会」が生まれ「日野宿発見隊」と呼ばれるようになり,小学生も含めて町中を歩き回り「発見」する喜びを味わった。「発見」され集められた地域資料は整理・保存され展示された。古い写真はまちかどに展示され町中に大きな反響を引き起こしたなど,図書館がまちおこしやまちの活性化,くらしや生徒の学習に役立つことが実感できた事例を紹介した。図書館が地域住民に必要なサービスを提供する前提となる住民を知り地域を知ること,図書館と住民との信頼関係の構築,図書館が中心となることによる地域住民の内的エネルギーの引き出しと発揮,学びの場としての図書館の役割などに関する意義と課題を考察した。