抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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代表的な既存の蒸発散量の推定式として,ソーンスウエイト式,ペンマン式及びマッキンク式に関してその特性を分析し,その結果に基づき,簡易で精度の高い蒸発散量の推定を可能にするために,地域係数及び空力係数を導入した改良推定式を提案した。その上で,全国一律で利用できるように上記の係数に常数を与えた簡易蒸発散量推定式を定義し,これらの式に対する精度検証を行った。はじめに,上記の既存の3式の特性を分析するために,都道府県別蒸発散量,年度別蒸発散量,月別蒸発散量を比較した。次に,改良推定式の原型には必要な変数が少なく,前述の比較検討においてペンマン式と近い値を示すマッキンク式を使用して,改良推定式を検討し,新たな式を提案した。その上で,改良推定式の精度を検証して,簡略化し,簡易蒸発散量推定式を提案した。これらの検討結果として,改良推定式はマッキンク式に比較して推定精度が大幅に向上したこと,簡易蒸発散量推定式は改良推定式に比較して大きな精度低下はないことなどの知見を得ることができた。