抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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今回FMECA手法を用いてPASの部材別に考えられる劣化モード(故障の現れ方)をすべて洗い出し,劣化を進展させる要因,構成部材への影響(低下する機能)を検討した。それぞれの部材について「影響度」,「発生頻度」,「苛酷度」,「危険検出度」を評価し,FMECA手法の手順に従い「致命度」と「危険優先度」を求め,PASの信頼性を評価した。その結果,本体については「外箱の腐食」,制御回路については電源回路の「電解コンデンサ」が致命度,危険優先度共に最も留意すべき劣化様相となった。CVケーブルの経年劣化の進展モードの分析結果では危険優先度が突出している劣化モードは二層同時押出し製法による「水トリー」であった。三層(内部導電層,絶縁層,外部導電層)同時押出しについては,水トリーに対する危険優先度は低く,高信頼度であることが確かめられた。高圧ケーブルの場合は外観点検や簡易測定等で構成部材の劣化・故障モードを判定することは困難であった。高圧CVケーブルの故障原因の多くが水トリー劣化で占められていることを考慮すると,水トリー検出が重要なポイントといえる。高圧CVケーブルの健全性を確認する劣化診断技術としては橋絡水トリーを検出する技術が重要である。