文献

J-GLOBAL ID：201202257859292168   整理番号：12A1378589

ほ乳動物細胞におけるエンドマンノシダーゼによるグリカンの限定的プロセッシング

Restricted processing of glycans by endomannosidase in mammalian cells

著者 (4件)： KUKUSHKIN Nikolay V. (Univ. Oxford, Oxford, GBR) ,  EASTHOPE Iona S. (Univ. Oxford, Oxford, GBR) ,  ALONZI Dominic S. (Univ. Oxford, Oxford, GBR) ,  BUTTERS Terry D. (Univ. Oxford, Oxford, GBR)
資料名： Glycobiology  (Glycobiology)
巻： 22  号： 10  ページ： 1282-1288  発行年： 2012年10月 
JST資料番号： W0050A  ISSN： 0959-6658  CODEN： GLYCE3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 糖蛋白質からの脱グルコース機構をウシの細胞を使って検討した。特に,グルコシダーゼを阻害した際に認められるエンドマンノシダーゼのin vitro活性と培養細胞活性の差に注目した。種々の細胞のエンドマンノシダーゼの基質特異性は細胞株によって異なっていた。Madin-Darbyウシ腎(MDBK)のエンドマンノシダーゼは種々の基質特異性を示すことが分った。グルコシダーゼ阻害細胞におけるエンドマンノシダーゼのin vitroと細胞における活性の差は,基質Glc₁Man₇GlcNAc_1/2と基質Glc₁Man₅GlcNAc_1/2が限定的基質特異性に基づいてプロセッシングを受けることが関与すると推定した。更に,MDBK細胞における低活性の形質転換型エンドマンノシダーゼを使った検討から,低活性型の場合にはエンドマンノシダーゼが低活性保障的に転写発現が上昇し,グルコシダーゼIIでは上昇が見られないことも分かり,基質特異性が遺伝的に規定されていると推定した。これらの結果から,糖蛋白質の脱グルコース機構をエンドマンノシダーゼによる限定的プロセッシングに基づいて説明した。

シソーラス用語： 上皮細胞 ,  培養細胞 ,  *基質特異性 ,  グルコシダーゼ ,  遺伝的調節 ,  *マンノシダーゼ ,  MDCK細胞 ,  HEK293細胞 ,  エキソサイトーシス ,  生体輸送 ,  *加水分解 ,  分子認識 ,  糖タンパク質
準シソーラス用語： MDBK細胞 ,  グルコシダーゼ2 ,  転写調節 ,  *エンドマンノシダーゼ ,  HEK293T細胞 ,  LLC-MK2細胞 ,  MANEA ,  分泌経路 ,  *脱グリコシル化 ,  糖鎖認識

分類 (1件)： 代謝一般  (EB06030E)

タイトルに関連する用語 (5件)： ほ乳動物 ,  細胞 ,  マンノシダーゼ ,  グリカン ,  プロセッシング