抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ナノテクノロジーの進歩は触媒作用,自己集合ならびに生物医学的応用面への新素材を提供し,その全ては粒子表面電荷の完全な理解がそのバックアップとなっている。したがってζ電位の測定は,電気泳動的光散乱(ELS)を介するナノ粒子(NP)研究にとって不可欠である。この報告では,OhshimaとHill,SavilleならびにRusselからのそれらのようなリガンド被覆NP系にとって,より同時代の理論ともいえるSmoluchowski,HueckelおよびHenryのより古典的理論の拡張を試み,その説明に役立つ実例としてのPEG化AuNPsを採用した。まずNP電気泳動度を理解するのに必要な基本的な実験的な考慮点を見直すが,ここではO’BrienとWhiteの標準的動電式モデルの数値解がいつHenryの閉形解析近似上に採用されるべきかを確認した。次に,リガンド被覆粒子電気泳動の理論における最近の成果をレビューし,どうすれば測定されたNP泳動度,ζ電位,そして表面電荷間の正確かつ意味のある関係を提供できるかを探査した。リガンド被覆の鍵NPパラメータを確認することによって,NP電気泳動的易動性を量的に解釈するための組織的方法を提示した。さらに理論的基盤の概説に加え,NPsの独特の表面曲率がそれらの特性をどのように変化させ,制御するかについての最近の結果を解説した。これらのデータは,先進的用途(例えば不均一触媒作用とin vivo薬物送達)のために,NPsの合理的設計を促進可能にするガイドラインを提供するが,これらの概念の実際的実証としてリガンド被覆理論を最近開発された非共有結合的なPEG化NPドラッグデリバリーシステムに適用した。AuNPコア上へのアニオン吸着が溶液中でのこれらのNP-薬物共役体の安定性を拡張可能にすることを,分析は示唆していた。