抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年11月末から12月にかけて南アフリカ・ダーバンで開催されたCOP17/CMP7(ダーバン会議)は,誤解を恐れずに表現するなら,予想を超える成果があったと言える。ダーバン会議の複数の合意の中でも重要なのが,京都議定書第2約束期間の合意と,2015年までに新しい議定書(あるいはそれに類するもの)を作るための交渉開始(ダーバン・プラットフォーム特別作業部会)の決定だ。今回たどり着いた合意は,各国を取り巻く複雑な国際政治情勢を踏まえれば,厳しい交渉を乗り切って成果を得たという点で,国際交渉プロセス上重要な意味を持つが,その一方で,気候変動を食い止めるという本来の目的とのギャップはまったく埋められていない現実がある。NGOにとってこのギャップは極めて深刻で,IEA(国際エネルギー機関)は,「2°Cへの道は閉ざされようとしている」と,すでに手遅れの一歩手前に来ていることを警告している。フリーライダーの道を選んだ日本が,今後問われるべきことについても述べた。