文献

J-GLOBAL ID：201202258232463389   整理番号：12A0546914

リグニンのギ酸塩支援高速熱分解

Formate-Assisted Fast Pyrolysis of Lignin

著者 (4件)： MUKKAMALA Saikrishna (Univ. Maine, Maine, USA) ,  WHEELER M. Clayton (Univ. Maine, Maine, USA) ,  VAN HEININGEN Adriaan R. P. (Univ. Maine, Maine, USA) ,  DESISTO William J. (Univ. Maine, Maine, USA)
資料名： Energy & Fuels  (Energy & Fuels)
巻： 26  号： 1/2  ページ： 1380-1384  発行年： 2012年01月 
JST資料番号： E0805B  ISSN： 0887-0624  CODEN： ENFUEM  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 木質バイオマスのリグニン比率は,質量で15~30%,エネルギーで40%である。現在,建築資材等の低級材料として使用されるリグニンの比率は小さく,残りは燃料として燃やされているが,リグニンを有益な化学製品に変換することは,興味のあるところである。本論文では,付加価値の高い化学製品や燃料へのリグニンの高速熱分解の新しい方法が提示される。ギ酸塩支援高速熱分解は,触媒無しにリグニン派生の液体中の酸素を減らす有効な方法である。高速熱分解前のリグニンへのカルシウムギ酸塩の添加は,熱分解中のリグニンのデオキシ水素化をもたらし,カルシウムギ酸塩の同時分解で発生する水素に促進されて,デオキシ水素化により,リグニンから酸素が除去される。収率33%で,HHVが41.7MJ/kg,O/Cが0.067,多くは芳香族の液体製品が製造された。ガスクロマトグラフィー質量分析は,カルシウムギ酸塩の添加によりメチル基が除去されたことを示した。それ故,本方法による主要製品は,アルキル化フェノールである。

シソーラス用語： *熱分解 ,  *バイオマス ,  *リグニン ,  カルボン酸エステル ,  GC-MS分析 ,  *水素化 ,  熱量 ,  フェノール類 ,  木質バイオマス
準シソーラス用語： 高速熱分解 ,  *ギ酸塩 ,  ガスクロマトグラフィー質量分析法 ,  高位発熱量

分類 (1件)： 生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y)

物質索引 (1件)： フェノール

タイトルに関連する用語 (4件)： リグニン ,  ギ酸塩 ,  支援 ,  高速熱分解