抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Laguna de Cuitzeo周辺及びMorelia(メキシコ,Michoacan州の州都)近傍に位置する地質時代(鮮新世-中新世)の火山累積層におけるゼオライト鉱物を調査した。Cuitzeoゼオライトを,熱分析手法(熱重量分析-TG/DTG及び示差熱分析-DTA)と組み合わせた,走査型電子顕微鏡(SEM),X線粉末回折(XRPD),X線蛍光分析(XRF),FTIR及びラマン顕微鏡で検討した。主要構成鉱物はヒューランダイト-クリノプチロライトを端成分とするの同形シリーズの中間タイプであった。微量の長石,黒雲母,及びスメクタイト(及び非晶質部分)も検出した。化学組成及び幾つかの化学特性は,クリノプチロライト-ヒューランダイト同形シリーズの中間メンバーに相当するものであった。Cuitzeoゼオライトの脱水率,特に150から400°Cの範囲では,顕微鏡特性(FTIR及びラマン)同様,外部陽イオン交換能(135meqkg
-1)及び孔隙測定データもクリノプチロライト-ヒューランダイトの中間メンバーの特徴を示していた。BET比表面積の値は異なった地域で以前測定したクリノプチロライトに富んだタフに比較すると1.5倍も高い値であった。Cuitzeoゼオライト鉱床は,ゼオライト含有量が70重量%以上で南西メキシコでのゼオライト地層の中では特異で,最高品位であり,大きな経済的資産である。この含有量はかなり高く:Oaxaca州で開発されている多くのゼオライト質タフ(メキシコ南部で最も良く研究され知られている天然ゼオライトの鉱床)は60重量%以下のゼオライト鉱物しか含んでいないと見積もられている。上記の如くの性状に基づくと,Cuitzeo地域のゼオライトは技術的応用(農業関係への利用,水や土壌の汚染除去,セメント工業など)にとって非常に有用なツールであり,ゼオライト鉱床が皆無であるメキシコ中部地域において特にそのことが言える。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.