抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東日本大震災を念頭に,特に金融イノベーションを中心に,未来指向型の新しい復興支援モデルの構築法を検討した。本研究の目的について述べた後,東日本大震災の概要と特徴を示した。次いで,現行の公的広域支援モデル,私的限定型支援モデル,パススルー型の特性を有する支援モデルなどの復興支援モデルを解説した。また,これら復興支援モデルの問題点を明らかにするとともに,新しいモデルを構築する意義を述べた。さらに,イノベーティブな支援・受援モデルのフレームワーク(復興支援におけるダイバシティの重要性,新しい公共のダイナミズムの必要性)について議論し,復興における金融イノベーションの意義や重要性を示して,新たな復興支援モデルとして,より広域をカバーし,複合化した巨大災害において支援サイド・受援サイド間のミスマッチを最小化して,柔軟かつ強力に価値創造的な支援を実現する市場型仲介支援・受援モデルを提案した。その他,本モデルの戦略的展開について考察した。