文献
J-GLOBAL ID:201202258565747872   整理番号:12A0890118

Shank2変異マウスにおける自閉症様社会行動はNMDA受容体機能の回復によって改善する

Autistic-like social behaviour in Shank2-mutant mice improved by restoring NMDA receptor function
著者 (19件):
資料名:
巻: 486  号: 7402  ページ: 261-265  発行年: 2012年06月14日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
自閉症スペクトラム障害(ASD)は,社会的相互作用や社会的コミュニケーションの障害,および制限された行動や反復的行動を特徴とする一連の障害からなる。ASDは,さまざまな遺伝的決定要因が関与する非常に遺伝性の高い障害である。Shank2(別名ProSAP1)は,興奮性ニューロンのシナプスに豊富に存在する,複数のドメインを持つ足場タンパク質でシグナル伝達アダプターとしても働き,ヒトSHANK2遺伝子の変異はASDと知的障害に関連することが最近明らかにされた。ASDに関連すると同定される遺伝子は増えており,マウスの遺伝学的性質など,さまざまな手法を用いて研究されているが,その原因となる重要な機構で治療に使える可能性を持つものを解明するにはさらなる研究が必要である。本論文では,ヒトSHANK2遺伝子のASD関連微小欠失と同一の変異を持つShank2変異(Shank2-/-)マウスが,社会的相互作用の減少,超音波発声による社会的コミュニケーションの減少,および跳躍の繰り返しなどの,ASD様行動を示すことを明らかにする。これらのマウスでは,NMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸)型グルタミン酸受容体(NMDAR)機能の大幅な低下が見られる。D-シクロセリン(NMDARの部分的アゴニスト)でNMDARを直接刺激すると,Shank2-/-マウスのNMDAR機能が正常化し,社会的相互作用が改善される。また,代謝型グルタミン酸受容体5(mGluR5)の正のアロステリック調節因子(mGluR5の活性化を介してNMDAR機能を高める)をShank2-/-マウスに投与しても,NMDAR機能が正常化され,社会的相互作用が顕著に高められる。これらの結果は,NMDAR機能の低下がShank2-/-マウスのASD様表現型の発症に寄与している可能性があり,NMDARのmGluRによる調節がASDの治療戦略になりうることを示唆している。Copyright Nature Publishing Group 2012
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
細胞膜の受容体  ,  精神障害 
物質索引 (1件):
物質索引
文献のテーマを表す化学物質のキーワードです
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る