抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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自動車エクステリアデザインの開発はデザイン性と空力性能を高い次元で融合させながら慎重に進める必要がある。本研究では,自動車リヤデザイン自由度と空力性能を両立する新たな空力デバイスとして,走行状況に応じて必要な場合にのみ作動する空気抵抗低減デバイスの研究を行った。はじめに風洞試験とCFDを用いてコーダ・トロンカの空気抵抗低減メカニズムを詳細に分析した。そしてその結果を踏まえ,有意な空気抵抗低減効果が得られる空気抵抗低減デバイスの形状や設置位置について調査を行った。得られた結果は次の通りである。1)コーダ・トロンカによる空気抵抗低減効果はすべての車体形状に有効な訳ではなく,ボデーサイドからリヤエンドにかけて適度な絞り込み角度が施されている車両に対してのみ有意な空気抵抗低減効果を示す。2)コーダ・トロンカの空気抵抗低減メカニズムの主な要素は,リヤコーナーをコアンダ・エフェクトで回り込む流れによる表面圧力低下を防ぐことである。3)1/10サイズ,リヤコーナーR40のモデルにおいてコアンダ・エフェクトによる流れの回り込みを防ぐフラップ状の空力デバイスを検討した。その結果,基準モデルに対する空気抵抗係数の変化量は-0.027であった。