抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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船用ボイラの本船乗組員に対する支援システムの内,最も重要である水質基準に関しては,薬品メーカ,ボイラメーカ,船舶管理会社(船舶会社)により,それぞれの見方があり,現在まで統一した基準はない。記録伝達に用いられる水質分析用ログシートについても同様である。本研究は水質管理支援システムの改善,および水質分析用ログシートの見直しと標準化のために,外航船用補助ボイラの水質管理とその基準について調査研究した。USA,EUおよび日本の外航船用補助ボイラの水質管理の共通点と相違点を明確にした。3者の共通点が,水質管理の基本的考え方,基本薬品の成分内容であるのに対し,相違点は,スケール付着防止および防食に対する計測項目,塩化物イオンの管理基準,脱酸素剤に対する取扱いにある。船用ボイラに採用される国際的な基本的薬品の成分はほとんど変わらない。そうだとすれば,水質分析用ログシートの標準化は可能と考えるが,国および地域による水質管理基準がベースにある限り,その可能性は薄い。しかし,水質分析用ログシートを改善することにより,船用補助ボイラの水質管理支援システムを有効に機能させることは可能であり,改善内容について提案した。