抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,指向性を電子的に制御可能なスマートアンテナをアドホックネットワークに適応する研究が多くなされている。その中に,指向性を適応的に制御しネットワーク性能を向上させる指向性MAC(Medium Access Control)プロトコルの研究がある。指向性の制御手法としては,送信端末と受信端末の方向にメインローブを向ける手法,および受信端末以外の端末へヌルを向ける手法が考えられる。本研究では,第3の手法,すなわちメインローブとヌルの両者を利用する手法を検討することを目的とする。本稿では,まず,第3の手法に属す指向性MACプロトコルを提案する。提案手法では,最初にメインローブの方向とヌルの方向の組に対するビームパターン群を事前に計算して用意する。次に,RTSを受信した受信端末は,その時の状況に応じて最適なビームパターンを選択し,これをCTSで送信端末に伝える。その後そのビームフォームでデータとACKを送受信する。提案方式をkeyholeモデル,ESPARモデル,八角ESPARモデルを用いて評価する。その結果,サイドローブが-20dBiのkeyholeモデルではスループットが向上することがわかった。(著者抄録)