抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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21世紀の科学技術は,温暖化,自然災害など地球環境の変化といかに向き合うかが問われている。本稿では,このような変化を効果的に吸収し,課題の解決へ向けたグリーン指向ネバーダイ・ネットワークを提案する。具体的には,著者らが研究開発を推進しIETFにおいて国際標準化に成功した,ユビキタスネットワークにおけるネットワーク管理に関する先端技術,地域実証実験(平成22年度総務省プロジェクト)を通じて研究開発を実施した,情報システムの省電力化のためのグリーンICT技術,および災害発生時に途絶することなくサービスを提供し続ける「ネバーダイ・ネットワーク」技術を高度に統合し,情報システム全体のグリーン化(省電力化によりCO
2排出量の削減化)と耐災害性強化を同時に実現する「グリーン指向ネバーダイ・ネットワーク管理技術」を世界に先駆けて研究開発する。まず,災害の状況,達成すべき性能,省電力性の観点からグリーン指向ネバーダイ・ネットワークのモデルを構成し与える。グリーン化に関しては,新しいグリーン指向MIB(Green-MIB)の標準化を目指した無駄の「見える化」技術や,学習・データマイニングなどを用いた機器の利用状況の分析結果に基づく無駄削減の自律化機能の創生を試み,本提案管理技術の導入により,実証実験を通してネットワークシステムあたり通常運用時に,10-30%のCO
2排出量を削減することを目指す。さらに,ネバーダイ・ネットワークについては,有線・無線ネットワークを重層的に構成し,災害時の耐障害性に優れた情報通信システムのインフラ構築を目指す。本研究開発の一部は,平成23年10月開始の総務省ICTグリーンイノベーション推進事業(PREDICT)の支援の下に推進している。(著者抄録)