抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
アドホックネットワーク技術は1980年代に米国の国防技術として研究が開始され,1990年代には民間利用を目指した国際標準化も開始された。また,1990年代はユビキタス時代の幕開けであり,アドホックネットワークはユビキタス時代のネットワークプラットフォームとしても期待されていた。2000年代初め頃にはアドホックネットワークを採用した多くの実証実験も行われ,実用化間近との期待も大きかった。ところが,期待とは裏腹に実用化がそれほど進展してこなかった。これは,実証実験を通じてアドホックネットワークの技術的な課題が明確になってきたことに加え,アドホックネットワークでなければならないシステムが見つからなかったことにもよると考えられる。しかし,多くの研究者の努力により,実用化に向けた課題が解決されつつある。また,スマートグリッドや自動車間通信システムなどアドホックネットワークの特徴が非常に有効に利用できるシステムが注目されつつある。本論文では,アドホックネットワークの実用化に向けた課題及びその解決技術,実用化動向を述べる。(著者抄録)