抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地中のマグマによる熱を水蒸気の形で地上にくみ上げ,タービンを回転させて電力を得る,地熱発電の現状について紹介した。特徴を述べ,我が国の主な地熱発電所を示し現状(全国18カ所,合計58万6千kw)を述べた。米国,フィリピン等海外の事情も紹介したのち,地熱発電の経済性について説明した。発電開始まで長期間必要で,維持管理に費用がかかるため,現在の発電コストは1kw当たり約20円と,石炭火力発電の2倍以上かかるが,2020年頃には条件のよいところでは,1kw当たり10円が可能と報告されている。九州電力の八丁原発電所では,発電コスト7円程度に抑えられている。掘削地点特定のリスクが高く,出力調整が難しいがCO
2をほとんど排出しないという点で,原子力発電のようにベース電源としての利用に向いていると結んだ。