抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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4基総出力891,000kWの戸畑共同火力発電所は,発電電力の九州電力への卸供給と新日鉄への自家消費電力としての給電という複雑な発電構成と需要側の要求に対応するため,高度な需給双方向での統括管理・制御に取り組んだ。具体的には,1時間デマンドから30分デマンドへの変更,電力要求量の変動,副生ガスの変動,5分前通告に対応する必要があった。異なる4つのユニットの最適配分システム構築の支援システムとして,Best Operation Supporting System(BOSS)を導入し,デマンド要求を受け,各ユニットに対し制約要件を満たした上,最小の燃料コストとなるように燃料,電力,蒸気の出力配分を指示し,その運転実績を集約できるなど,最適運用を実現している。副生ガスの完全消費から,石炭,LNGの投入を無駄なく行えるようになったばかりでなく,昨今のIT技術や制御技術の目覚ましい発展によって,(1)可能送出量計算,(2)ガス・蒸気・受電通告の入力処理,(3)送気配分計算,(4)電力配分計算,(5)燃料配分計算,(6)送出量計算,(7)潮流オーバー計算,(8)実績処理,(9)送出量の管理,(10)燃料コストの計算,を正確かつスピーディに行えるようになった。本システムは,電力の「受注販売システム」と言える。