抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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いかなる生細胞への熱ストレスも,熱ショック反応と呼ばれる普遍的な防御反応として数十の異なる熱ショックタンパクの素早い誘導を伴うことが知られている。細菌の熱ショック遺伝子は通常のδ70が結合しているRNAポリメラーゼの代わりにδ32が結合しているRNAポリメラーゼにより転写される。本研究では,配列における相違,およびプロテオバクテリアδ32ファミリータンパクの異なる機能領域間の二次構造と機能の多様性さらにはそれらの系統関係を解析した。細菌のδ32タンパクは異なる機能領域に分類されそれらは領域2,3,および4と呼ばれる。プロテオバクテリアδ32ファミリータンパクの機能領域間には十分な配列の保存があるがいくつかの変異がこれらの領域に存在する。領域2は最も保存されており,一方領域4は比較すると変化が多い配列である。本解析では,我々はこれらの領域の変異の効果を調べた。我々の研究はプロテオバクテリアδ32ファミリーの異なる領域における自然変異による配列の相違がそれらの異なる機能の存在を示唆することを示す。今のところ,本研究はδ32ファミリータンパクの機能的詳細の理解に向けてタンパク配列の情報のみを用いた最初のバイオインフォーマティクスによるアプローチである。本研究は従ってこれまで知られていなかったδ32ファミリータンパクの機能性の分子機構を明らかにする一助となろう。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.