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J-GLOBAL ID：201202260107848605   整理番号：12A1529577

溶液中のグリシンの開いた2量体: α-グリシンの核生成と成長に関する新しい見解

Glycine Open Dimers in Solution: New Insights into α-Glycine Nucleation and Growth

著者 (4件)： YANI Yin (ASTAR (Agency for Sci., Technol. and Res.), Singapore) ,  CHOW Pui Shan (ASTAR (Agency for Sci., Technol. and Res.), Singapore) ,  TAN Reginald B. H. (ASTAR (Agency for Sci., Technol. and Res.), Singapore) ,  TAN Reginald B. H. (National Univ. Singapore, Singapore)
資料名： Crystal Growth & Design  (Crystal Growth & Design)
巻： 12  号： 10  ページ： 4771-4778  発行年： 2012年10月 
JST資料番号： W1323A  ISSN： 1528-7483  CODEN： CGDEFU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 分子動力学(MD)シミュレーションによって,異なるグリシン濃度の過飽和溶液におけるグリシン分子の双性イオン形成を見出した。異なる温度における密度の推定値と実験値を比較した結果,大部分のグリシン分子は2.2Å/160°の水素結合臨界濃度の溶液中で単量体として存在することがわかった。しかし,少なくとも12%のグリシン分子は開いた二量体の双性イオンとして存在している。グリシン濃度が高くなると単量体として存在するグリシン分子の割合はやや低下して,大きなクラスターとして存在するグリシン分子の割合が増大した。さらに,飽和溶液と接触しているα-グリシンの結晶面をMDシミュレートした結果,すべての成長単位(単量体,環状二量体,および開いた二量体)は(011)面に対して最も強い相互作用エネルギーを示すことがわかった。それ故,この面はα-グリシン結晶の最も速い成長面であることが予測される。その結果,c軸にそって伸びていく結晶になるであろう。このシミュレーション結果は明らかにグリシンの開いた二量体がα-グリシン結晶の最も優先的な成長単位であることを示している。

シソーラス用語： 溶液 ,  *溶液成長 ,  *核形成 ,  *二量化 ,  分子動力学 ,  計算機シミュレーション ,  *水素結合 ,  濃度 ,  双性イオン ,  密度 ,  温度依存性 ,  単量体 ,  クラスタ形成 ,  ファセット ,  吸着熱 ,  結晶方位 ,  アミノ酸 ,  脂肪族アミン ,  脂肪族カルボン酸
準シソーラス用語： 過飽和溶液 ,  臨界濃度

分類 (2件)： 固-液界面  (CB12050B) ,  有機化合物の結晶成長  (BK13070E)

物質索引 (1件)： グリシン

タイトルに関連する用語 (6件)： 溶液 ,  グリシン ,  2量体 ,  核生成 ,  成長 ,  見解