抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,類似性に基づくソフトウェア開発工数見積り方法(Analogy法)における外れ値除去法の効果を,三つのプロジェクトデータセット(ISBSGデータ,Kitchenhamデータ,Desharnaisデータ)を用いて実験的に比較する。比較対象の外れ値除去法は,これまで提案されている4種類の外れ値除去法(k-means法を用いた除去法,LTSを用いた除去法,Cookの距離を用いた除去法,Mantel相関を用いた除去法)と,本論文で新たに提案する除去法である。提案方法は,Analogy法の特性を考慮して,類似プロジェクトにおいて工数(生産性)が極端に異なる類似プロジェクトを外れ値とみなし,見積り時の計算から除外する。実験の結果,提案方法は比較した外れ値除去法の中で平均的に最も高い見積り精度を示し,どのデータセットを用いた場合でも見積り精度が大きく低下することはなく,ABRE(Absolute Balanced Relative Error)平均値で最大28.8%の改善が見られた。(著者抄録)