抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,都市の街路空間の魅力が歩行速度に影響をおよぼすと考え,街路空間の魅力と歩行速度の関係を検討し,街路空間の魅力を評価する指標として,歩行速度の可能性を見いだすことを目的とする。研究では,街路空間の魅力と歩行速度の関係について,名古屋市内3地区の実際の街路を対象として,都市における街路の魅力が歩行速度に影響を及ぼすという仮説のもと,街路空間の魅力を評価するための指標としての,歩行速度の可能性について検討した。調査により得られた歩行速度は正規分布を示し,その平均歩行速度により検討を行った。街路空間の魅力が大きいと,平均歩行速度は遅くなり,逆に街路の魅力が小さい空間では歩行速度は速くなる結果を得た。さらに街路空間の魅力と歩行速度との間には強い相関関係があり,歩行速度を説明変数とする回帰式で街路空間の魅力が説明できるという結果を得た。