文献

J-GLOBAL ID：201202261138451190   整理番号：12A1080934

リチウムイオン電池の最新動向 フッ化鉄正極活物質の表面酸化による安定化と出力特性の向上

著者 (1件)： 冨田靖正 (静岡大 工)
資料名： ケミカルエンジニヤリング  (Chemical Engineering (Tokyo))
巻： 57  号： 8  ページ： 621-625  発行年： 2012年08月01日 
JST資料番号： F0134A  ISSN： 0387-1037  CODEN： CMNGA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： フッ化鉄FeF₃は,鉄を中心金属とした活物質の中で高いエネルギー密度を達成できる化合物として有望視されている。FeF₃の結晶構造が欠陥ペロブスカイト型構造であり,LiイオンやNaイオンなどのアルカリ金属イオンをその欠陥サイトに可逆的に挿入できることから,Liイオン二次電池の活物質として機能することが可能となり,その脱離挿入反応のみで700Wh/kgを超える値が達成される。また,FeF₃は吸湿性であり,水蒸気の存在下で水和物となってしまうことから,大気中での取り扱いが困難であるなどの問題点がある。本稿では,そのFeF₃を表面酸化することで,大気中での安定性を向上し,加えて,Li脱離挿入反応を利用した正極活物質としての特性が改善された研究について紹介した。フッ化鉄の微粒子化・乾燥・酸化,表面酸化FeF₃の安定性,表面酸化による充放電特性向上,レート特性およびサイクル特性などについて解説した。

シソーラス用語： *リチウムイオン電池 ,  状態 ,  *フッ化物 ,  *鉄化合物 ,  *電極材料 ,  *物質 ,  カソード ,  *酸化 ,  *安定化 ,  *特性 ,  エネルギー密度 ,  結晶構造 ,  ペロブスカイト型結晶 ,  アルカリ金属化合物 ,  金属イオン ,  挿入反応 ,  安定性 ,  微粒化 ,  動向 ,  *フッ化鉄 ,  *正極活物質 ,  *表面酸化 ,  活物質
準シソーラス用語： *出力特性

分類 (1件)： 二次電池  (YB04030K)

タイトルに関連する用語 (7件)： リチウムイオン電池 ,  最新動向 ,  フッ化鉄 ,  正極活物質 ,  表面酸化 ,  安定化 ,  出力特性