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J-GLOBAL ID:201202262090044658   整理番号:12A1254777

Bcl-2の秘密の生活:Bcl-2ファミリーメンバーによるDNA修復のアポトーシス非依存性阻害

The secret life of Bcl-2: Apoptosis-independent inhibition of DNA repair by Bcl-2 family members
著者 (3件):
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巻: 751  号:ページ: 247-257  発行年: 2012年10月 
JST資料番号: C0520A  ISSN: 0027-5107  CODEN: MRFMEC  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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プログラム細胞死とDNA修復は,細胞運命と遺伝的伝達で必須の役割を果たす2つの基本的な生物学的過程である。Bcl-2ファミリーメンバーの標準的な役割は,プログラム細胞死の調節である。驚いたことに,異なる研究所からの多数の研究は,Bcl-2が細胞生残りを増加するけれども全てのDNA修復系も阻害し,ゲノム不安定性/変動性を生じることを示している。Bcl-2は異なる機序を介して機構的に異なるDNA修復系に影響する。これらの影響は,一般的にアポトーシス調節に非依存的であり,Bcl-2に対するもう一つの役割を明らかにした。Bcl-2の標的は,APE1,MSH2,PARP1,Ku70と腫瘍抑制因子BRCA1を含んだ。BRCA1を標的とすることは,これがBRCA1関与の多くの必須細胞過程に影響するので,特に重要であった。これらの過程には,相同組換え(HR),非相同末端結合(NHEJ),塩基除去修復,細胞周期調節,細胞死,ユビキチン化,X染色体の不活性化,転写および蛋白質翻訳を含んだ。対照的に,病理学的結果の他に,Bcl-2によるDNA修復の阻害が,いくつかの生理的状況で有利に使用できた。(1)有毒なHR中間体の蓄積とHR依存性ゲノム再配列を防ぐ過剰な予定外HRの抑制と,(2)NHEJの阻害がレトロウイルスの組込みを防ぐことであった。また,(3)ミスマッチ修復の阻害もまた,免疫グロブリン遺伝子で高頻度変異を好むことを提案した。最後に,Bcl-2はゲノム安定性維持に影響するので,Bcl-2が分子進化に関与することを示唆できた。Bcl-2ファミリーメンバーは複雑な化学量論的平衡を介して細胞死を制御した。DNA修復蛋白質のこのような複雑なネットワークへの取り込みは,細胞生存能力と遺伝子安定性/不安定性の協調された制御の微調整を可能にした。DNA修復と細胞死調節の間の関連性は,将来の見通しに対して心躍る挑戦を表し,癌に対する有望な新しい戦略開発に必須である。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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生物学的機能  ,  分子遺伝学一般 

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