抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,エデュテイメント教材を用いた導入教育により,知財教育の効果向上を図った。その結果,ゲームや漫画,アニメ等のエデュテイメント教材が導入教育に効果のあることを示すことができた。その概要を紹介する。日本の国際競争力が低下している。かつて米国でも同様な危機に陥ったことがあるが,知的財産権の保護による建て直しを図ることで国際競争力の回復を果たした。日本でも,2002年に内閣府知的財産戦略会議が知的財産戦略大綱および知的財産基本法をまとめ,日本型のプロパテント政策を推進している。現在の日本では,生産コストの問題から,製造業の国際競争力が失われつつあるが,コンテンツ産業が有力な産業のひとつとして成長しつつある。したがって,旧来の有体物を対象とするビジネスを主体とした教育から,知的財産管理や情報処理に関する幅広い知識をもつた汎用性の高い専門家が求められるようになっていると言える。そこで,本論文では,本来,知的財産管理を専門としない人材に対する知財教育に着目し,教育にエンターテイメント性を採り入れることで,法律知識のない初学者であっても分かりやすく,飽きのない教育を実現した。そして,学習効果を検証するために,知的財産法の初学者を被験者として,簡単な問題を解いて,知識の定着具合を確認した。その結果,いずれの問題においても正解率が60%を超えており,短時間の学習で十分な成果が出ることが示せた。