抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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セメント工場の排気ガスからの水銀の排出量の規制が厳しくなる傾向にある。これに対処する対策として排ガス浄化装置を建設する方法があるが,それには多大な費用が必要で,利益率の低いセメント工業では難しい。このような問題を解決するために,主として米国のデータに基づいて,ロータリーキルンの出口で臭素化処理した活性炭の粉末を混入して水銀を吸着する方法を紹介した。この際,ガス相で臭素化した活性炭を使用することが重要で,浸漬法による臭素化では効果が劣る。加えた吸着剤は既存のフィルター設備でダストとともに回収し,クリンカー粉砕系に戻し,製品のセメントに混入される。この吸着剤の混入によってセメントの凝固挙動が影響をうけることはない。また吸着剤を使用したフライアッシュから水銀が溶出することもない。水銀の除去効率などのデータを紹介した。