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J-GLOBAL ID：201202262776587119   整理番号：12A0707011

乳心白粒の多発を推定する装置-収穫前の玄米横断面内部の白濁から読み取る!-

著者 (2件)： 森田敏 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ) ,  江原崇光 (ケツト科学研究所)
資料名： 農林水産技術研究ジャーナル  (研究ジャーナル)
巻： 35  号： 5  ページ： 57-60  発行年： 2012年05月01日 
JST資料番号： Y0218A  ISSN： 0387-9240  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,夏から秋にかけての高温などの不良気象条件により,西日本を中心に水稲の白未熟粒が多発している。2007年には九州南部の早期水稲で,日照不足と台風により乳白粒あるいは心白粒(以下,乳心白粒とする)が激発した。こうした気象被害に対し農業共済制度の適用を受けるには,被害調査の体制準備のため収穫前10日頃には農家が被害申告を行う必要があるが,2007年の場合,稲の外観からは被害を予想できなかったため申告が行われず,多くの農家が被害補償を受けられなかった。そこで,筆者らは乳心白粒の発生推定技術の開発に取り組んだ。その結果,収穫前の未熟な玄米でも,玄米横断面内部にデンプン蓄積の粗い白濁部があり,その周囲が透明化しているという特徴が見出されれば,乳心白粒になると推定できることがわかった。この判断基準を元に,玄米切断装置,横断面の撮像装置(スキャナー),画像解析ソフトから構成される機器の開発を行った。(著者抄録)

シソーラス用語： *被害粒 ,  *米 ,  玄米 ,  品質 ,  地球温暖化
準シソーラス用語： 乳白粒 ,  *乳心白粒 ,  玄米品質

分類 (1件)： 穀類とその製品一般  (FJ04010T)

引用文献 (6件)：

• 星川清親. 生物科学. 1972, 23, 66-76
• 森田敏. 日作紀. 2008, 77, 別2, 206-207
• 森田敏. 特願2010-291563. 2010
• 森田敏. イネの高温障害と対策技術. 2011, 1-143
• 長戸一雄. 日作紀. 1959, 27, 204-206

タイトルに関連する用語 (6件)： 乳 ,  心白 ,  推定 ,  収穫 ,  玄米 ,  横断面