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J-GLOBAL ID：201202263940169338   整理番号：12A0364470

昆虫トランスフェリン:多機能性蛋白質

Insect transferrins: Multifunctional proteins

著者 (2件)： GEISER Dawn L. ,  WINZERLING Joy J.
資料名： Biochimica et Biophysica Acta  (Biochimica et Biophysica Acta)
巻： 1820  号： 3  ページ： 437-451  発行年： 2012年03月 
JST資料番号： B0207A  ISSN： 0005-2728  CODEN： BBBMBS  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 背景:昆虫のトランスフェリン(Tf)に関して多数の研究がなされてきた。ゲノム解析により,昆虫は1つ以上のTfを持つことを示したが,最も一般的に研究された昆虫TfのTsf1は哺乳類の血液Tfに最大相同性を示した。レビューの範囲:このレビューにおいて,哺乳類Tfに匹敵する昆虫Tf構造の特性及びTfが昆虫において果たす役割を論じた。結論:昆虫Tfは1または2つの小葉を保持し,1つまたは両者において鉄に結合した。哺乳類の血液Tfの小葉で同定された鉄結合リガンドは,鉄結合部位を持つ昆虫Tfの小葉において全般的に保存された。入手可能な情報により,消費される餌の鉄型は昆虫Tfの調節に影響することを支持した。m RNAは多くの昆虫の幾つかの組織で発現したが,脂肪体は血リンパTfの供給源であるらしい。昆虫Tfは幼若ホルモンによりダウンレギュレートされる卵黄形成蛋白質であった。それは一部の昆虫において鉄を卵子に輸送する役割を果たした。鉄配送におけるTfの役割に加えて,この蛋白質は酸化ストレスの低減及び感染による生存の高進に機能した。全般的意義:酸化ストレスを防御し,感染による生存を高進し及び発生のための卵子への鉄輸送におけるTfの役割ゆえに,鉄に結合する他の昆虫Tfに加えてTsf1の研究は支持された。この論文は表題「トランスフェリン:鉄輸送及び疾患の分子メカニズム」の特集号の一部である。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *トランスフェリン ,  *昆虫類 ,  発生 ,  フェリチン ,  酸化ストレス ,  *免疫 ,  *生体輸送 ,  卵子 ,  哺乳類 ,  種差 ,  相同性 ,  結合部位 ,  脂肪体 ,  血リンパ ,  *酸化防止 ,  生体防御
準シソーラス用語： 鉄輸送

分類 (2件)： 生物学的機能  (EB03040U) ,  動物の生化学  (EJ01050P)

タイトルに関連する用語 (3件)： 昆虫 ,  トランスフェリン ,  機能性蛋白質