抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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SART(硫化,酸性化,リサイクルおよび増肉)プロセスは,金採鉱においてシアン化物溶液からシアン化物および銅を回収するために用いられる新奇な工業的技術である。このプロセスの操業はシアン化水素(HCN)発生を含み,このプロセスの設計は個人の安全を確保するためにガス状HCN発生を完全に管理するようにせねばならない。ガス抽出およびスクラバーシステムは潜在的に危険なHCN水準の管理と低減において基本的な役割を演ずるが,抽出およびスクラバーシステムのための堅実な設計を提供するためのSARTプロセスにおけるHCN発生を見積るための正式な手法は現状では無い。本研究の目的はSARTプロセスにおけるHCNガスの発生を予測するための一般的方法論を提案することである。このために,プロセスの現象論によって支持されシステムの操業条件を考慮した数値モデルを開発した。このモデルは溶液中のHCNの化学平衡,液体-ガス相平衡および液体とガス相の間の物質輸送現象を考慮している。このモデルで予測された結果が,非常に低いHCNガス発生(1~12mg/hm
2)を示し,典型的な操業条件の下でスクラバーシステムの入口において4ppm以下のHCN濃度であることを示している。さらに,HCNガスの発生は液体物質輸送抵抗によって律速され,この理由により,SARTプロセスの操業パラメータの正しい調節が,HCN揮発を抑制する液体物質輸送抵抗を最大にすることができることを見出した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.