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J-GLOBAL ID:201202264441036528   整理番号:12A1295282

疎水性コア中に臭素を含有する高分子ミセル構造の異常小角X線散乱研究

Anomalous Small-Angle X-ray Scattering Study of Structure of Polymer Micelles Having Bromines in Hydrophobic Core
著者 (8件):
資料名:
巻: 45  号: 15  ページ: 6150-6157  発行年: 2012年08月14日 
JST資料番号: B0952A  ISSN: 0024-9297  CODEN: MAMOBX  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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高分子ミセルは薬物送達システム(DDS)でのキャリアーとして重要な役割を果たしうるが,そのキャリアー設計において,高分子ミセルの内部構造を知ることは非常に重要である。臭素の吸収端近傍の異常小角X線散乱(ASAXS)を用いて,水溶液中でのポリ(4-ブロモスチレン)-ブロック-ポリエチレングリコール-ブロック-ポリ(4-ブロモスチレン)(PBR-b-PEG-b-PBR)よりなる高分子ミセルの内部構造を研究した。ASAXS分析より,PBRからなる疎水性コアが10.2nm半径の均質球で,表面電子密度が低下している構造と捉えることができた。ASAXS分析より直接算出したミセルの会合数は,多角度散乱と結合したフィールドフローフラクショネーションでの測定値と良く一致し,ASAXS分析の信頼性を確認できた。全PBR-b-PEG-b-PBRミセルの小角X線散乱(SAXS)プロファイルを,ASAXS分析結果を用い,更に分析した。ミセルは,コア-コロナモデルで十分記述でき,外殻中のPEG単量体濃度はR-4.2/3(Rがミセルの中心から距離である)に従い,低下した。指数4.2/3は星型ポリマー理論による予測値(R-4/3)と,非常に近接し,外殻中のPEG分子鎖をブロッブモデル(分子鎖が放射状に延長するブロッブの弦としてモデル化した)により,十分記述できた。このように,ASAXSと従来のSAXS分析の組合せにより,高分子ミセルの内部構造および結びついた分子鎖の性質を正確に明らかにすることが可能になり,それは,対象にASAXS用プローブ原子が含有すれば,多相システムの内部構造探査の強力な道具になることが分かった。
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分類 (1件):
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高分子溶液の物理的性質 

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