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J-GLOBAL ID:201202264490003376   整理番号:12A1094935

ゲノム規模でのスクリーン法が分裂酵母でのコバルト取込と解毒制御の新しい機構を明らかにする

Genome-wide screen reveals novel mechanisms for regulating cobalt uptake and detoxification in fission yeast
著者 (5件):
資料名:
巻: 287  号:ページ: 651-662  発行年: 2012年08月 
JST資料番号: C0025C  ISSN: 1617-4615  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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コバルトは必須微量栄養素であるが過剰に存在すると毒性がある。コバルトホメオスタシスを研究するために,CoCl2に感受性あるいは抵抗性を示す欠失株についてゲノム規模でのスクリーン法を実施した。54のコバルト感受性株のうち18が過感受性株で,それらはヒスチジン生合成過程,ユビキチン化,ミトコンドリア機能,膜輸送,輸送体および他の種々の既知機能あるいは未知機能を含む。さらに著者らは,56のコバルト耐性欠失株を同定した,それらは主にミトコンドリア機能,シグナル伝達,ユビキチン化,遺伝子発現,クロマチンリモデリングを含む。注目すべきは,亜鉛イオン輸送体をコードするzhf1+遺伝子欠失がコバルトに対する過感受性を付与し,zhf1+遺伝子の過剰発現がコバルトに対する顕著な耐性を付与したことから,Zhf1はコバルト解毒で重要な役割を果たすことが示された。面白いことに,すべてのヒスチジン栄養素要求性変異体がコバルト感受性を示し,ヒスチジン取込に関与することが知られているカチオン性アミノ酸輸送体Cat1の欠失がhis2変異体のCoCl2感受性成長欠陥を抑制したことから,CoCl2がCat1を含むヒスチジン輸送体を介してヒスチジンと共に細胞内に輸送される可能性があることを示唆した。さらに著者らは,E2ユビキチン抱合酵素Rhp6およびSty1ストレスMAPキナーゼ経路がコバルトホメオスタシスの制御に関っていることを示唆する結果を得た。まとめると,これらのゲノム規模研究は,コバルトのホメオスタシス機構,特に分裂酵母における取込と解毒を初めて証明した。Copyright 2012 Springer-Verlag Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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微生物生理一般  ,  遺伝子発現 
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