抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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北海道幌延町下沼地区で,深度37m(S1),45m(S2)および75m(S3)の地下水をサンプリングした。ろ過せず冷蔵(4°C)および冷凍(-20°C)保存されたサンプル中の無機態窒素濃度の変動と,有機物濃度の変動との関係を調べた。その結果,サンプル中のNO
3-,NO
2-およびNH
4+は,およそ2カ月間の保存日数の経過にともなう最大20倍程の濃度変動が,S1とS2サンプルで認められた。これらNO
3-とNH
4+濃度は負の高い相関(相関係数-0.98)を示し,微生物による硝化作用や異化型硝酸還元が起こったと推定された。一方有機物は,冷蔵・冷凍保存期間によらず,測定誤差範囲内で濃度が保たれた。この原因として,TOCを構成する主要有機物が,微生物利用能の乏しい腐植物質であるためと推定された。(著者抄録)