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J-GLOBAL ID:201202264901681052   整理番号:12A0302294

誘導多能性幹細胞を用いた孤発性および家族性アルツハイマー病の精査

Probing sporadic and familial Alzheimer’s disease using induced pluripotent stem cells
著者 (18件):
資料名:
巻: 482  号: 7384  ページ: 216-220  発行年: 2012年02月09日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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アルツハイマー病の発症原因の解明は現在十分ではないが,それは患者から生きたニューロンを得るのが難しいことや,孤発性アルツハイマー病がモデル化できないことによっている。このような難問は,患者由来の初代培養細胞を再プログラム化して誘導多能性幹細胞(iPSC)を作製することで,克服できる可能性がある。今回我々は,アミロイド-β前駆体タンパク質遺伝子(APP)の重複に起因する家族性アルツハイマー病(略称APPDp)の患者2例,孤発性アルツハイマー病の患者2例(略称sAD1,sAD2),および認知障害のない対照群2例から採取した初代培養繊維芽細胞を,再プログラム化してiPSC系列を樹立した。培養細胞が分化してできたニューロンを蛍光活性化細胞選別法で精製し,特性解析を行った。精製された培養細胞は,90%を超えるニューロンを含有し,マイクロアレイ基準解析で胎児の脳メッセンジャーRNA検体とクラスターを形成し,機能するシナプス接合を形成できた。ほぼすべての細胞が,正常な電気生理学的活性を示した。APPDp患者2例とsAD2患者から得たiPSC由来精製ニューロンは,対照群と比較して,病態マーカーであるアミロイドβ(1-40),リン酸化タウ(Thr231)および活性型グリコーゲンシンターゼキナーゼ3β(aGSK-3β)の値が有意に高かった。APPDpおよびsAD2の患者から得たニューロンでは,対照群と比較して,大型のRAB5陽性初期エンドソームの蓄積も認められた。精製ニューロンにβ-セクレターゼ阻害剤を投与すると,リン酸化タウ(Thr231)およびaGSK-3β値の有意な低下が起こったが,γ-セクレターゼ阻害剤では低下は認められなかった。これらの結果は,ヒトのニューロンにおけるGSK-3β活性化およびタウのリン酸化と,APPタンパク質分解処理との間には直接的な関係があるが,アミロイドβとの間には関係が認められないことをことを示唆している。さらに我々は,sAD患者の1人のゲノムを有するニューロンは,家族性アルツハイマー病の検体に認められる表現型を示すことを見いだした。...Copyright Nature Publishing Group 2012
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分類 (3件):
分類
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中枢神経系  ,  細胞生理一般  ,  老化と死 
タイトルに関連する用語 (3件):
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