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J-GLOBAL ID：201202264913681473   整理番号：12A1113915

H19lincRNAは増殖やIgf1rを抑制するmiR-675の発達リザーバーである

The H19 lincRNA is a developmental reservoir of miR-675 that suppresses growth and Igf1r

著者 (8件)： KENIRY Andrew (Babraham Inst., Cambridge, GBR) ,  OXLEY David (Babraham Inst., Cambridge, GBR) ,  MONNIER Paul (Univ. Paris Descartes, Paris, FRA) ,  KYBA Michael (Univ. Minnesota, Minnesota, USA) ,  DANDOLO Luisa (Univ. Paris Descartes, Paris, FRA) ,  SMITS Guillaume (Univ. Libre de Bruxelles, Brussels, BEL) ,  REIK Wolf (Babraham Inst., Cambridge, GBR) ,  REIK Wolf (Univ. Cambridge, Cambridge, GBR)
資料名： Nature Cell Biology  (Nature Cell Biology)
巻： 14  号： 7  ページ： 659-665  発行年： 2012年07月 
JST資料番号： W1369A  ISSN： 1465-7392  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： H19大遺伝子間非コードRNA(lincRNA)は,哺乳動物の分化において非常に大量かつ保存される転写物であり,胚および胚以外の細胞系の両者に発現しているが,その生理的機能は分からない。本研究では,H19の第一エクソンに埋めこまれたマイクロRNA(miRNA)であるmiR-675が妊娠期間中,胎盤の正常な増殖停止の時点で,例外なく発現していること,そしてH19を欠いた胎盤では増殖が継続することを見出した。さらに胚や胚以外の細胞系における過剰発現は増殖・成長の減退を招いた。miRNAの標的である増殖促進性インスリン様増殖因子1受容体遺伝子などH19ヌル胎盤ではアップレギュレートされていた。またH19からmiR-675を切りだしはストレス応答性RNA結合蛋白質HuRによりダイナミックに調節されている。これらの結果から,H19の主たる生理的役割は,誕生以前の胎盤の増殖を制限することにあると考えられる。H19からmiRNAの放出を制御することが,細胞性ストレスあるいは腫瘍原性シグナルに応答した細胞増殖を迅速に阻害することを可能ならしめることにもつながる。

シソーラス用語： 胚 ,  *アンチセンスRNA ,  妊娠 ,  *胎盤 ,  遺伝子発現 ,  増殖 ,  IGF1 ,  受容体 ,  タンパク質 ,  ストレス ,  発癌性 ,  ヌクレオチド配列
準シソーラス用語： HuR ,  *miR-675

分類 (3件)： 分子遺伝学一般  (EC02010J) ,  発生と分化  (EJ16020W) ,  生物学的機能  (EB04020F)

タイトルに関連する用語 (5件)： 増殖 ,  IGF1R ,  MIR ,  発達 ,  リザーバー