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J-GLOBAL ID:201202265144379013   整理番号:12A0189879

小分子ヘリックス誘導物質2,2,2-トリフルオロエタノールによるインシュリンフィブリル化経路の変調

Modulation of pathway of insulin fibrillation by a small molecule helix inducer 2,2,2-trifluoroethanol
著者 (2件):
資料名:
巻: 92  ページ: 142-150  発行年: 2012年04月01日 
JST資料番号: W0541A  ISSN: 0927-7765  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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多くの蛋白質は不可逆的に秩序化構造凝集体,アミロイド線維と呼ばれる,を形成する。これらの凝集体は多くの神経変性疾患と関係している。インシュリンはII型糖尿病と関連したα-ヘリックス高含有蛋白質で,自己組織的にアミロイド線維をin vitro形成する。インシュリンのフィブリル化は,もっとも毒性の強い相と考えられている可溶性のオリゴマ相を含む多くの中間相を経て進行する。フィブリル化経路の変調には小分子が非常に重要な役割をしていると考えられている。フッ素化アルコール,2,2,2-トリフルオロエタノール(TFE),は蛋白質におけるヘリックス構造を誘起し安定化することができる。多くの蛋白質フィブリル化過程はα-ヘリックス構造のβ-シート立体配座への転換と関連しているので,インシュリンのフィブリル化に対するTFEの効果を研究することは興味深い。TFEが存在しない場合,可溶性のプロトフィブリルオリゴマ中間体がインシュリン三量体から直接生成した。このプロトフィブリル凝集体は時間とともに成熟したフィブリルに転換する。TFEは成熟したアミロイド線維の出現を妨げないがインシュリンの可溶性凝集体の出現を阻害する。TFEはインシュリン三量体を単量体に転換し,単量体状態からのフィブリル形成を可溶性オリゴマ相形成を避けて協同的に促進した。TFE濃度が25%のとき,明瞭な形態的変化が起こり,より不連続な線維が見られるようになった。フィブリル化過程における可溶性オリゴマ状態形成が回避されることは,細胞毒性を減少するのに小分子TFEの効果がかなりの意義を有していることを示唆する。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (4件):
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蛋白質・ペプチド一般  ,  分子化合物  ,  神経の基礎医学  ,  すい臓ホルモン 
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