文献

J-GLOBAL ID：201202265240355532   整理番号：12A1348787

複数PAアドレス型IPv6マルチホーミングサイトにおける送信元アドレス依存動的経路制御

A Source Address Dependent Dynamic Routing in Multi-PA Address Type IPv6 Multihoming Site

著者 (2件)： 大平健司 (名古屋大) ,  岡部寿男 (京大 学術情報メディアセ)
資料名： システム制御情報学会論文誌  (Transactions of the Institute of Systems, Control and Information Engineers)
巻： 25  号： 9  ページ： 230-238  発行年： 2012年09月 
JST資料番号： L0070A  ISSN： 1342-5668  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： サイトマルチホーミングは,複数の上流ISPへ接続を持つことで負荷分散や信頼性向上などを図る技術である。IPv6でのサイトマルチホーミングに関する課題はIETF Multi6ワーキンググループで議論され,複数PA(プロバイダ集約可能)アドレス型とよばれるマルチホーミング方式が合意された。一サイトが複数のプレフィックスを持つことによる新しい課題がいくつか存在する。サイト外へパケットを送信する際に適切な送信元・宛先アドレスを指定しないと,ISPが実施する流入フィルタリングによって遮断され,パケット送出に失敗する。本稿では,デフォルト経路のみを送信元アドレス依存経路制御の適用対象とすればIPv6サイトマルチホーミング実現に必要十分であることを示し,試験実装を実行した結果,サイト内で同一の出口ルータに向かう経路を与える動的な送信元IPv6アドレス依存経路制御が実現され,サイト外に向かうパケットが送信元アドレスに対応した適切な上流回線に転送されることを確認した。

シソーラス用語： 供給者 ,  TCP/IP ,  *インターネット ,  *相互接続 ,  制御 ,  国際機関 ,  信号伝送 ,  パケット ,  送信 ,  番地指定方式
準シソーラス用語： *IETF ,  *IPv6 ,  *インターネットサービスプロバイダ ,  *パケット伝送 ,  *マルチホーミング ,  *経路制御 ,  *インターネットプロトコルアドレス ,  *プレフィックス

分類 (2件)： 通信網  (ND07030A) ,  データ通信  (ND11040A)

引用文献 (13件)：

• IETF. Site Multihoming in IPv6 (multi6). http://www.ietf.org/wg/concluded/multi6.html
• ABLEY, J. Goals for IPv6 Site-Multihoming Architectures. RFC 3582. 2003
• HUSTON, G. Architectural Approaches to Multihoming for IPv6. RFC 4177. 2005
• NORDMARK, E. Threats Relating to IPv6 Multihoming Solutions. RFC 4218. 2005
• LEAR, E. Things Multihoming in IPv6 (MULTI6) Developers Should Think About. RFC 4219. 2005

タイトルに関連する用語 (5件)： PA ,  IPv6 ,  マルチホーミング ,  アドレス ,  経路制御