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J-GLOBAL ID：201202265269272687   整理番号：12A1570269

地域団体商標制度の現状と考察

著者 (2件)： 小川宗一 (日本大 法) ,  小川宗一 (日本大 大学院知的財産研究科)
資料名： 特許研究  (Patent Studies)
号： 54  ページ： 17-28  発行年： 2012年09月28日 
JST資料番号： X0030A  ISSN： 0912-0432  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地域団体商標制度の概要を紹介した後,現在の利用状況と運用状況を示し,それらに対して考察して,同制度を巡る今後の課題を論じた。現在の運用状況を整理するに際して,まず,主体的登録要件に関して,全国農業共同組合連合会による登録状況と海外の事業者組合による登録状況を概観した。次いで,客体的登録要件に関して,商標の構成および実際の登録事例を紹介するとともに,審査において重視される「周知性の要件」について述べた。さらに,地域団体商標に係わる商標権に関して,商標権侵害訴訟事例や産地偽装事例を解説したほか,譲渡禁止による商標権の再取得,3条2項による商標権の再取得,ならびに中国における出願・登録問題について論じた。

シソーラス用語： *商標 ,  *特許制度 ,  コミュニティ ,  登録要件 ,  特許侵害訴訟 ,  特許判例 ,  取引 ,  特許出願 ,  中華人民共和国

分類 (1件)： 工業所有権  (HA03000C)

引用文献 (32件)：

• 1 本稿では, 数多くの「登録例」を掲げたが, その登録番号は, 紙数の制約もあり, 特許庁HP・IPDLで容易に確認可能なので省略した。
• 2 経済産業省NewsRelease平成24年4月ll日, 朝日新聞朝刊平成24年4月12日
• 3 地域団体商標に係る出願や登録を巡っては, 平成24年6月末現在で拒絶査定不服審判の審決が6件, 登録異議申立の決定が2件, 審決取消訴訟の判決が1件出ている。
• 4 この中には, 一出願多区分制度を利用せずに同一商標を異なる区分の商品について同日に複数の出願をしているケース(「小千谷縮」「小千谷紬」「駿河漆器」), 同一商標を異なる区分の役務について後日に出願を追加しているケース(「下呂温泉」「道後温泉」), 同一商標を同一の区分内の他の役務について後日に出願を追加しているケース(「川辺仏壇」), 区分だけでなく出願人も相違しているケース(「美濃焼」), 区分だけでなく商標の読みを異にするケース(「但馬牛」)など, 同一商標についての複数登録が含まれる。また, 後日に登録が異議申立により取消になったケース(「鳴門わかめ」)も含まれている。 なお, 一度登録になった後で, 異なる区分の役務を追加するため(「黒川温泉」), 又は指定商品の生産地域を拡大するため(「三ヶ日みかん」)に, それぞれ先の登録を放棄した上で, 再出願して再登録されているケースもあるが, これらについては, 先の登録はこの案件からは除かれている。
• 5 特許庁審決平成22・6・15, 不服2008-5960(特許庁HP・IPDL)

タイトルに関連する用語 (3件)： 地域団体商標 ,  制度 ,  現状