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J-GLOBAL ID:201202265368893464   整理番号:12A0899763

古海洋学的指標としてのセレン:初めての評価

Selenium as paleo-oceanographic proxy: A first assessment
著者 (13件):
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巻: 89  ページ: 302-317  発行年: 2012年07月15日 
JST資料番号: C0062A  ISSN: 0016-7037  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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セレンは複数の酸化状態と6個の安定同位体を持ち,潜在的な古環境指標とみなされてきた微量元素である。本研究では,顕生代全体にわたる細粒海成堆積岩及び堆積物の約120試料でバルクSe濃度及び同位体組成を分析した。Se濃度は大きく変動するが(0.22~72ppm),δ82/76SeはNew Albany頁岩層(後期デボン紀)からの黒色頁岩を例外として(δ82/76Seが最大で+2.20‰)-1から+1‰の狭い範囲にあった。黒海の堆積物(完新世)及びAlum頁岩層(後期カンブリア紀)からの堆積岩はSeと全有機炭素の比(Se/TOC)及びδ82/76Se値が現生の海洋プランクトンの値に近い。他の堆積物ではそれよりもSeが濃集している。最近のアラビア海の堆積物(更新世)では,同位体的に軽い陸源Seの付加によりSe/TOC及びδ82/76Seが説明できる。セノマニアン-チューロニアン海洋無酸素事変(OAE)2を含む堆積物シーケンスの非常に高いSe濃度は,火山起源Seの流入の増加を反映している可能性がある。この同位体組成は海洋プランクトンとあまり異ならず,火山起源Seは堆積物のSe同位体記録に特異な信号をもたらさない。最も低い平均δ82/76Se値はDemerara海膨及びCape Verde海盆コアからのOAE2試料で観測され,ユーキシニックな水コラムでのSeオキシアニオンの微生物学的または化学的還元に伴う分別を反映している可能性がある。対照的に,有機物生成及び埋没が増加した時期の海水Seの限られたアベイラビリティが,New Albany頁岩層の高いδ82/76Se値及び低いSe/TOCの原因であるかもしれない。本結果は,海成堆積物Se記録を指標として用いるには,その起源,化学スペシエーション,同位体分別,循環のより詳細な理解が必要であることを示す。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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岩石圏の地球化学一般 
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