抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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電気二重層キャパシタ(EDLC)を電気エネルギーを貯蔵するために使用することは既に実用化されており種々の分野で利用されているが,さらにエネルギー密度の高いものにすることが求められている。このEDLCでは電極に活性カーボンが使用されているが,このカーボンの比表面積などのモルフォロジーを改善することにより,電気エネルギーの貯蔵性能が向上することが分かっている。本研究では高電圧,高温で充放電を繰り返す使用環境下でも十分な耐久性を有する活性カーボン電極の開発を行った。特に,経済的に安価で工業規模での実行が可能な方法として,活性カーボンを一酸化窒素(NO)中で1000°C以上に加熱する方法を提案し,実証した。活性カーボンの化学的キャラクタリゼーションはラマン分光,X線光電子分光により行った。NOガス中で800°Cで2時間加熱処理した活性カーボンは未処理のものに比較して,EDLCの放電キャパシタンスは向上し,70°Cで0~3Vの充放電を500回の繰り返しても性能劣化はほとんどないことが確認できた。