抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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LTE-Advancedでは,エリアあたりのシステムスループットを改善するために,低速のバックホールによりマクロ基地局に接続され,送信電力の小さいピコ基地局をマクロ基地局に重畳するヘテロジーニアスネットワークが検討されている。ヘテロジーニアスネットワークでは,より多くのユーザ端末(UE:User Equipment)をピコセルに接続し,オフロード効果を増大するために,下りリンクの接続セル選択に用いる参照信号受信電力にオフセットを加えることによりピコセルのセル半径を等価的に増大するCell Range Expansion(CRE)が検討されている。本稿では,CREにおけるオフセット値が上下リンクのユーザスループット特性に与える影響を明確化し,上下リンクのセル端ユーザスループットを最大化するCREオフセット値の設定方法について検討する。シミュレーション結果より,CREオフセット値が8-16dBのとき,下りリンクではピコ基地局に接続するUEに与える干渉を低減するために,マクロ基地局が干渉信号を送信停止するリソース量を適切に制御することにより,セル端ユーザスループットを改善できることを示す。また,上りリンクでは,下りリンクで決定した最適なCREオフセット値(すなわち8-16dB)に応じて,マクロ基地局,ピコ基地局に対してFractional TPC(Transmission Power Control)における目標受信電力を適切に設定することにより,セル端ユーザスループットを改善できることを明らかにする。(著者抄録)