抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
山梨県版レッドデータブックで絶滅危惧II類に指定されているホトケドジョウの県内分布を把握するため聞き取り調査,現地調査を実施した。調査票の配布により11件の生息情報が寄せられたが,本種の生息は確認できなかった。生息の可能性が高い33地点において調査を実施したが,いずれの地点においても本種は確認されなかった。本調査とこれまでの調査結果からホトケドジョウの生息域は桂川水系の湧水地帯に限定された。忍野村は出現地点が多く比較的まとまった生息地が残されているが,残りの3市町村では周辺水域から孤立した湧水源にのみ生息し水域も狭いため,湧水の枯渇や環境の変化により容易に消失しやすい状況にあった。市町村や地域住民と連携しながら,啓発,生息地の保全や生息環境の復元等の具体的な保全対策を進めていく必要がある。