抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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21世紀に入り,社会起業家が先進国,発展途上国を問わず世界的な関心を集めている。それは起業家精神とマネジメントの手法をもって,グローバル/ローカルな社会的課題の画期的な解決策を導いていることにある。しかし,社会貢献と事業収益を同時に追求する社会起業家の経営と組織運営には営利追求の企業にも増して多くの障害・困難も伴う。本稿はこうした社会起業家(ソーシャル・ベンチャー)に資金提供と経営支援の側面から支援するソーシャルファイナンスとベンチャーフィランソロピーの生成と意義について米国と欧州を中心に検討したものである。また,本稿での議論の展開は,筆者の日・米でのベンチャーキャピタル投資と米国の金融機関での融資と審査の実務経験を踏まえたものである。ソーシャルファイナンスとベンチャーフィランソロピーに代表されるいわば“利他的な”投融資の今後の普及・展開は,社会起業家によってもたらされる社会的価値の創出と深くかかわっているといえよう。(著者抄録)