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J-GLOBAL ID：201202267220718500   整理番号：12A1206047

離島漁業の条件不利性と水産政策の課題

著者 (1件)： 工藤貴史 (東京海洋大)
資料名： 地域漁業研究  (Journal of Regional Fisheries)
巻： 52  号： 3  ページ： 7-28  発行年： 2012年06月01日 
JST資料番号： L5457A  ISSN： 1342-7857  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 離島漁業の今後を検討するうえで,離島漁業のもつ条件不利性を明らかにすることが大切である。具体的には,漁場条件,市場条件,資本条件,労働力条件,副次的条件として例えば財政等が考えられる。これらについて,本土との比較を行った結果,離島漁業は市場条件,資本条件,労働力条件,市町村財政において不利性を抱えており,これらはいずれも環海性,隔絶性,狭小性といった離島の自然的地理的条件が原因となっている。離島の社会と経済の弱体化がこのまま進めは,これらの条件はさらに劣化するものと予想される。一方,施策面では,漁場条件,労働力条件,資本条件においては日本漁業全体を対象とした支援施策で対応可能と考えられる。離島漁業に対しては離島固有の問題である流通条件不利に対応した支援施策が必要である。

シソーラス用語： *漁業 ,  *島 ,  *国家政策 ,  立地条件 ,  食品流通 ,  物的流通 ,  地域開発 ,  地域活性化
準シソーラス用語： *課題分析 ,  自然条件 ,  自立支援施策 ,  *水産政策 ,  地域振興 ,  *離島

分類 (2件)： 漁労一般  (FH03010G) ,  水産経済・経営  (FH01020D)

引用文献 (21件)：

• 工藤貴史 2007. 「離島漁業の問題構造と政策課題-北海道礼文島を事例として-」『北日本漁業』第35号,pp.57-68.
• 工藤貴史 2008. 「水産政策における多面的機能支援施策の現状と課題」『北日本漁業』第36号,pp.62-72.
• 島秀典 2009. 「水産業及び漁村の多面的機能政策の現状と問題点」『地域漁業研究』第49巻第3号,pp.35-48.
• 山尾政博 2009. 「地域漁業と漁村の多面的機能-条件不利地化する漁村社会の活性化をめぐって-」『地域漁業研究』第49巻第3号,pp.1-17.
• 宮田勉 2009. 「多面的機能の政策に関するシンポジウム議論の整理と考察-第I部「多面的機能に関する政策形成」をめぐって-」『地域漁業研究』第49巻第3号,pp.107-160.

タイトルに関連する用語 (3件)： 離島 ,  漁業 ,  水産政策