文献

J-GLOBAL ID：201202267278254350   整理番号：12A1154155

タンニンで代替したフェノール樹脂の硬化挙動の解析と接着性能

Curing Behavior and Bonding Property of Tannin Alternatived Phenol-formaldehyde Resins

著者 (3件)： 吉田知弘 (静岡大 農) ,  滝欽二 (静岡大 農) ,  山田雅章 (静岡大 農)
資料名： 日本接着学会誌  (Journal of the Adhesion Society of Japan)
巻： 48  号： 8  ページ： 269-275  発行年： 2012年08月01日 
JST資料番号： G0749A  ISSN： 0916-4812  CODEN： NSEGE7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 化石資源使用量の抑制と熱圧条件を緩和させることを目的として,アカシアの樹皮に多く含まれる天然物のミモザタンニンでフェノール樹脂(PF)中のフェノール(P)の一部を代替する木材用接着剤の合成を行った。熱機械分析(TMA)スプリング法を用いて合成したタンニン代替フェノール樹脂の硬化挙動を解析し,合板の接着性能との関連性を検討した。フェノールに対するホルムアルデヒドのモル比(F/P)1.2,1.4としたフェノール樹脂中のフェノールをミモザタンニンで30~50%代替することにより硬化温度を低くでき,合板の熱圧条件を緩和することができた。また,モル比1.4の樹脂の方がモル比1.2のそれよりも硬化温度が低い温度で硬化し,接着性能が発現することが判明した。(著者抄録)

シソーラス用語： *接着剤 ,  *接着 ,  *フェノール樹脂 ,  タンニン ,  材料 ,  温度 ,  付着力 ,  熱機械分析 ,  合板 ,  濃度依存性 ,  フェノール類 ,  脂肪族アルデヒド
準シソーラス用語： *木材接着 ,  代替材料 ,  硬化温度

分類 (2件)： 接着剤の性質・試験  (YK02000Q) ,  フェノール系樹脂  (YH07030X)

物質索引 (3件)： ミモザタンニン ,  フェノール ,  ホルムアルデヒド

引用文献 (8件)：

• 日本木材加工技術協会編. 木材の接着・接着剤. 1999, 188
• 鶴田夏目. 第21回木質ボード・木質複合材料シンポジウム, 木質プラスチック複合体研究会第7回公開講演会要旨, 2005. 2005, 35
• 矢崎義和. 日本接着学会誌. 2001, 37, 494
• 梅村研二. 日本接着学会誌. 2003, 39, 217
• SOWUNMI, S. Journal of Applied Polymer Science. 1996, 62, 577

タイトルに関連する用語 (6件)： タンニン ,  代替 ,  フェノール樹脂 ,  硬化 ,  挙動 ,  解析