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J-GLOBAL ID:201202267489496244   整理番号:12A0810329

発癌に対するビタミンDの細胞及び分子的影響

Cellular and molecular effects of vitamin D on carcinogenesis
著者 (1件):
資料名:
巻: 523  号:ページ: 107-114  発行年: 2012年07月01日 
JST資料番号: B0023A  ISSN: 0003-9861  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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疫学データから,多くの型の癌の発症と悪性度はビタミンD状態の指標と逆に相関していることが示唆されている。ビタミンD状態が発癌に影響を与える直接的な分子連関が示されているように,ビタミンD受容体(VDR)は,皮膚,胸,前立腺,及び結腸に存在する上皮細胞を含む発癌に危険性がある上皮細胞で高度に発現している。この概念と一致して,リガンドである1,25-ジヒドロキシビタミンD(1,25D)によるVDRの活性化により,分化した表現型の維持,細胞ストレスに対する耐性及びゲノムの防御に貢献している,上皮細胞における広範なゲノム変化の引金となる。多くの上皮細胞もまたビタミンD代謝を行なう酵素,循環しているビタミンD代謝物,25-ヒドロキシビタミンD(25D)から1,25Dをオートクリンに産生することができるCYP27B1を発現しており,そのことが全体のビタミンD状態を細胞の抗腫瘍活動と決定的に連関しているのである。さらに動物モデルの前臨床研究から,ビタミンDの食餌補給あるいは長期にわたるVDRアゴニストの処理は,皮膚,結腸,前立腺及び胸における腫瘍の発展を減少させることが実証された。逆に,マウスにおけるVDR遺伝子の欠損により,細胞増殖とアポトーシスのバランスが変化し,酸化的DNA損傷が増加し,これらの組織における発癌の感受性が促進される。多くのヒト腫瘍でVDR発現が維持されているので,腫瘍をかかえている人々においては,ビタミンD状態が癌進行の重要なモジュレーターとなるかもしれない。まとめると,これらの観察から,VDRの分子的活動,及び癌の発達や進行に関連させたビタミンDに対するヒトの要求性を,さらに明確にする必要性が強まる。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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ビタミンD  ,  腫ようの化学・生化学・病理学 
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